導通検査治具が必要な理由とは?治具の用途、試験の内容などを解説します

導通検査治具について

導通検査治具は、電気回路を通して電気がきちんと流れているかを確認するためのツールです。導通検査治具には、用途に応じて様々な種類が存在し、多様な部品に対応する汎用性の高いものから、特定の部品の試験に特化した特注品まであります。

導通検査治具を使用する理由は、テストする対象の部品や製品の電気的な接続不良を発見しやすくするためです。治具を使うことで手作業では難しい精密なチェックも可能になり、信頼性の高い製品づくりが可能になります。

安久工機では、細かな調整や精密な動作が求められる治具の製造に対応しています。一点ものの導通検査治具の特注製作依頼も承っているので、ぜひご相談ください。

導通検査治具の種類や用途

導通検査治具には、明確な分類は存在しません。また、既製品はメーカーごとに名称が異なります。もし種類を分類するなら、汎用タイプとカスタムタイプの2つに分けられます。

汎用タイプは、複数の部品や製品に対応可能な設計のものが多く、初期費用を抑えつつ広範囲に利用できるため、多品種の製作現場に適しています。
カスタムタイプは、特定の製品や工程に合わせて設計されるものが多く、高精度なテストや特殊な部品に対してのテストが必要な場面で役立ちます。

用途としては、主に電子部品などの接続状態の確認、基板上の電気回路の確認をしやすくすることなどがあります。治具を活用することで、試験の精密性の向上や確認作業の短縮が期待できます。

導通検査に治具が必要な理由

導通検査治具は、導通検査の精度を高めるために必要なツールです。人間による目視や手動の確認では、細かな接続不良や配線ミスを見逃す可能性があります。しかし、導通検査治具を使用することで、これらの問題を正確に検出しやすくすることが可能です。

さらに、導通検査治具の使用により、確認作業の効率も向上します。手作業でのテストは時間と労力がかかるため、治具を導入することで現場の作業効率を高められます。人の手によるテストより確認結果の標準化もしやすくなるため、テスト自体の信頼性もアップします。

ワイヤーハーネスやコネクタなどにおこなわれる導通検査について

ワイヤーハーネスやコネクタは、電気回路を構成する重要なパーツです。これらの部品が正確に機能する製品を製造するには、導通検査が大切です。ワイヤーハーネスやコネクタの導通検査は、電気が正しく流れるかを確認し、接続不良や断線、誤配線といった問題を早期に発見することを目的としています。

特に、自動車や家電製品などの分野では、ワイヤーハーネスやコネクタの回路不良が重大なトラブルを引き起こす可能性があるため、高い精度での試験が求められます。導通検査治具を使用することで、こうした重要な試験を迅速かつ正確にでき、製品の信頼性を高められます。

導通検査の方法と治具の使用例

導通検査の方法は、対象製品や工程に応じて多岐にわたります。テスターやプローブを用いて各接続部の導通状態を測定する方法などが一般的です。例えば、ワイヤーハーネスの点検では、多数のピン接続を短時間で正確に確認できる導通検査治具などが使用されます。

導通検査治具の使用例としては、自動車製造における配線チェックや、家電製品の基板チェックなどが挙げられます。導通検査治具を使用することで、精密で効率的な確認が可能となり、製造ラインの稼働率向上などが期待できます。

主な検査の種類

導通検査のなかでも一般的なのは基本的な回路確認で、回路内の電気が適切に流れているかを確認する方法です。
次に、絶縁抵抗検査があります。隣接する回路間での漏電を防ぐためにおこなわれるもので、規定値以上の電流が流れていないかを確認します。
接触抵抗検査は、コネクタや端子部品の接続部分が適切に接触しているかを測定し、電気信号の安定性を確認するものです。

これらの試験を製品の特性や使用用途に応じて適切におこなうことで、不良品の製造や流通を防ぎ、製品の質を高めることが可能になります。

安久工機は導通検査治具の特注製作をおこなっています

導通検査治具は、対象の電子部品や製品によって求められる仕様が異なり、特注品が必要になるケースも少なくありません。
安久工機では、導通検査などに用いられる治具の特注製作を承っています。お客様の「こんな治具が欲しい」というアイデアから製品開発をサポートし、特定のテストに特化した治具を製造します。

ものづくりに長年取り組み続けてきたからこその豊富な経験とノウハウをフル活用し、高品質かつ実用的な治具を提供いたします。

安久工機の設計・製作技術

安久工機は導通検査治具などの製造において、設計から製作まで対応しています。

多種多様な加工方法や材質の知識を持つ専門家とネットワークを構築しており、お客様のご要望に対して迅速に最適な提案をいたします。1969年から50年以上にわたって、10,000件以上取引実績があり、その経験をいかした開発力も強みです。

加工調達、治具の製作、組み立てまで、製造における最新の知識と高度な技術を持つエンジニアが、お客様のニーズに応えるために真摯に取り組みます。

導通検査治具 作業の様子

導通検査治具の特注製作のご相談はこちら

導通検査治具は、電子部品に電気がきちんと流れているかを確認するもので、精密性や作業効率の向上などに役立つアイテムです。複雑化が進む電子部品において、特注の治具の需要も高まっています。

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