SDGs経営のモデル!関東経済産業局がベンチャーフレンドリープロジェクトを紹介

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2024/05/23

関東経済産業局のSDGs経営先進REPORTとして取り上げられました。

私たち安久工機が発起人となり立ち上げたベンチャーフレンドリープロジェクトが、関東経済産業局よりインタビューを受け、未来に向けた持続可能な経営、成長に積極的に取り組む先進的な事例として、SDGs経営先進REPORTとして取り上げられました。

SDGs経営 関東経済産業局 経営先進REPORT

SDGsは、経済、社会、環境の課題に対して全ての関係者の取り組みを求める国際目標です。日本では大企業だけでなく、中小企業もSDGsへの取り組みが進んでおり、サステナブルな活動を通じて経営の持続可能性と収益性を向上させている事例が増えています。

関東経済産業局は、SDGsに取り組む中小企業を、地域や地域の関係機関と連携して支援することにより、中小企業の稼ぐ力の向上と、地域経済の活性化に取り組んでいる組織です。関東経済産業局がSDGsへの取組の中で示されるGOAL17「パートナーシップで目標を達成しよう」においても重視される「企業、組織間の連携」を実現した取組を紹介し、これらの取組の中で蓄積されたノウハウ、ポイント等を紹介するために作られたのがSDGs経営先進REPORTです。

ベンチャーフレンドリープロジェクトが行政が注目する先進的な取り組みとして紹介されました。こちらよりSDGs経営先進REPORTをダウンロードできますので、ぜひご覧ください。

SDGs経営先進REPORTを詳しく見る

 

ベンチャーフレンドリープロジェクトとは

関東経済産業局のSDGs経営先進REPORTで、未来に向けた持続可能な経営、成長に積極的に取り組む先進的な事例として紹介されたベンチャーフレンドリープロジェクトについてご紹介します。

ベンチャーフレンドリープロジェクトとは、新しいプロダクトを世に生み出そうとする人々(=ハードウェアベンチャー)のモノづくりプロジェクトを支援し、大田を「日本一ベンチャーフレンドリーなコミュニティ」「革新的なプロダクト開発の聖地」にリブランディングしようという、私たち安久工機が2021年に発起人として立ち上げた取組です。

ベンチャーフレンドリープロジェクトは町工場の持つ製造技術と、新しいビジネスアイデアを持つベンチャー企業との間で、製品化や市場導入を支援する役割を果たしています。

また私たち安久工機の他にもベンチャーフレンドリーな仲間を集めるために、ベンチャーフレンドリー塾という勉強会を開催しています。ベンチャーフレンドリー塾では、町工場、スタートアップ企業、金融資産、支援機関等様々な業界の、ベンチャーフレンドリーと自ら手を挙げた方々と共に、ベンチャーフレンドリープロジェクトについて議論を行っています。

SDGs経営 関東経済産業局 経営先進REPORT

 

なぜベンチャーフレンドリープロジェクトを立ち上げたのか

大田は製造業が盛んで、金属加工や機械加工の町工場が多く存在しており、町工場が1社で全ての技術を賄うことができない際、繋がりのある企業に声をかけ技術を補完し合う「仲間まわし」という文化があります。また顧客からの曖昧な開発の相談を受け、そのプロジェクトに合った企業を集めチームを結成するようなコーディネータ型のHUB企業も存在します。

このようなことから大田は「研究開発型モノづくりを得意とする町」とされていますが、一方でハードウェアベンチャーからの視点では、どこの企業に相談すればいいのかが不明瞭で、判断するための情報が足りていないという課題がありました。

そこで私たちは以下の2点を明確にすることが重要だと考えました。
・誰がベンチャーフレンドリーなのか
・その企業に何ができるのか

これらを明確にするために私たちは、ベンチャーフレンドリーと名乗る企業からなるコミュニティを形成し、加工事例や設備紹介、どのようなプロジェクトに携わり、どのようなモノを作ったのか、を客観的に見てわかるようにすることで、スムーズなマッチングが可能になると考えました。

これにより、「ハードウェアベンチャーがどの企業に相談すればいいのか」が明確になり、ハードウェアベンチャーの持つアイディアを製品化できる企業にいち早く出会えるようになります。このようにモノづくりの可能性を広げる仕組みを構築したいということが、ベンチャーフレンドリープロジェクトを立ち上げた私たちの思いです。

 

ベンチャーフレンドリープロジェクトの取組例

ベンチャーフレンドリープロジェクトを立ち上げた2021年に、超高速3Dプリンターを作りたいとの相談を持ち込み最初の支援案件となったのが株式会社グーテンベルクでした。

グーテンベルクは現在では大手化学メーカーからも出資を受けて飛躍しているハードウェアベンチャーですが、2021年当時は、アイディアを具現化し製品化するには技術面・経営面に課題がありました。

そこでベンチャーフレンドリープロジェクトも手探りの状態でしたが、グーテンベルクが必要とする技術面、経営面、拠点提供と多面的なサポートを細やかに行い、超高速3DプリンターG-ZEROの開発を支援しました。

結果として高速で開発が進み、わずか3カ月で試作初号機が完成しました。これがベンチャーフレンドリープロジェクトによる最初の成功事例でした。

SDGs経営 関東経済産業局 経営先進REPORT

 

最後に

ここまでベンチャーフレンドリープロジェクトが関東経済産業局のSDGs経営先進REPORTに取り上げていただいたことについて、ベンチャーフレンドリープロジェクトとはどのような取組なのか、をご紹介してきました。

ベンチャーフレンドリープロジェクトは「目標9.産業と技術革新の基盤を作ろう」「8.働きがいも経済成長も」や「17.パートナーシップで目標を達成しよう」といったゴールに関係してしており、取り組む課題によっては、その他のSDGsのゴールにも関わってきます。

元々ベンチャーフレンドリープロジェクトはSDGsだけを意識した取組ではありませんでしたが、結果として行政の方々にも注目していただき、SDGsのゴールの実現に寄与していることを評価していただき嬉しく思います。

今後もベンチャーフレンドリープロジェクトの取組を通して、ハードウェアベンチャー企業を支援し、大田を更には日本を「モノづくり天国」にしたいと考えています。ベンチャーフレンドリーな仲間、新しいものを作りたいというという熱い思いをお持ちの方は歓迎いたしますので、我こそは、という方はお声がけください。

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