灌流ポンプ(循環ポンプ)の回路設計やユニット・システムの開発は安久工機にお任せください!

灌流ポンプ(循環ポンプ)の回路設計のご相談承ります

灌流ポンプ(循環ポンプ)の試作・研究・開発における回路設計は、安久工機にお任せください。

私たちは、長年にわたり試作・研究・開発の分野で経験を積み、お客様のご要望に合わせたさまざまな装置や機器を製作してきました。

特に医療分野の試作開発を得意とし、人工心臓開発(人工心臓のプロトタイプや評価試験装置開発など)においては40年以上の経験を持っています。

灌流ポンプ 人工心臓

これまでにもさまざまな大学・医療機関・医療機器関連企業さまの開発に伴走させていただきました。

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灌流ポンプ(循環ポンプ)の回路設計においてはこれまで培ったノウハウをフル活用し、お客様の課題を解決いたします。

このコラムでは、灌流ポンプ(循環ポンプ)の原理・用途などを解説した上で、当社の技術や強みについてご紹介いたします。

灌流ポンプを用いた装置がどのような設計・製作となるのか、開発検討中の皆さまのご参考になれば幸いです。

灌流ポンプの原理

まず、灌流ポンプの原理と回路設計の重要性について。

灌流ポンプはさまざまな用途や機器で使用されますが、ここでは一例としてPCPS(経皮的心配補助法)で使用される灌流ポンプについて解説します。

PCPSは、体外循環時に生体から一時的に取り出された血液を機械的に酸素化して循環を補助する治療方法です。

PCPSの灌流ポンプは、まず脱血カニューレによって脱血した血液を遠心ポンプから人工肺へ送り、酸素化します。

流量計で灌流量を計測し、回路を通じて送血カニューレによって酸素化した血液を体内に送ります。

このような原理で機械的に酸素化した血液を体内に送ることができます。

ここでは一例としてPCPSをご紹介しましたが、その他の目的で使用される灌流ポンプも、液体を灌流させることが基本的なシステムとなります。

灌流ポンプの回路構成が要

灌流ポンプの操作性や機能性などは、回路設計や機械装置の構成によって左右されます。

例えば「直径50mmの薄いシリコン製の球状のタンクに水を10ml/min.注ぎ続けながら同量を吐出したい」という要望があるとします。

これだけであれば単純ですが、その目的を精査すると

  • 常にタンク内の水圧が一定になるように保つ
  • タンク内の滞留の発生をできるだけ防ぐ
  • 注入ポートには16Gの注射針を差し、タンク内任意の位置に水を注入できるようにする
  • 吐出ポートには16Gの注射針を差し、タンク内任意の位置の水を吸い出せるようにする
  • 注射針の操作に伴うタンクの変形は最小限に抑える
  • 操作者は注入/吐出ポートの針を両手で操作しながら注入量と吐出量を任意で調整する

などの追加要件が発生することがよくあります。

このような場合、要求仕様を満たしながらいかにシンプルな回路を設計できるかと同時に、操作性や機能性を維持する機構設計が重要になります。

従来の灌流ポンプでは、操作性や機能性において充分ではなく、もっと改良できないかと悩まれる方もいるのではないでしょうか。

もし、灌流ポンプの研究開発をお考えの方、また現在使用している灌流ポンプの改良などをお考えの方は、安久工機へお気軽にお問い合わせください。

灌流ポンプの用途・目的

灌流ポンプは、医療の現場や研究開発において重要な役割を果たしています。

用途としては、心臓や肺の機能を代替する体外循環支援はもちろん、臓器保存時の血液循環維持など、生命を支える多岐にわたる場面で使用されます。

灌流ポンプを使用することで、手術中の生体への影響を最小限に抑えたり、緊急時における生命維持を行うことができます。

安久工機では、医療などで用いられる灌流ポンプの研究・開発をサポートしており、安全かつ効率的な回路設計を実現いたします。

安久工機は医療器具の開発・試作実績が豊富

安久工機は医療器械装置の開発・試作において長年の実績と経験を有しております。

また1969年の創業以来、医療のみならず多岐にわたるプロジェクトに携わってきた引き出しがあるからこそ、柔軟で、かゆい所に手が届く設計アイデアを提供することができます。

お客様の研究開発メンバーの一員となり、伴走者であることが私たちのミッションです。

共に同じゴールを目指す当事者として、受け身ではない、常に積極的かつ主体的な提案を行います。

そのようにして、過去、共に研究開発に挑んだ皆さまからは数十年経った今でも「安久工機に試作開発を支援して欲しい」とご依頼をいただきます。

当社は「ベンチャーフレンドリー」を標榜しておりますので、ぜひ仲間・友人の一人としてお気軽にご相談ください。

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灌流ポンプ回路の設計が得意

安久工機はこれまで、血液循環シミュレータや眼科手術支援装置などをはじめ数多くの灌流ポンプ(循環ポンプ)回路の設計試作に携わってきました。

目的や用途によって回路に使用するチューブのサイズや種類も、回路内圧に影響を及ぼすため、仕様にあわせて慎重に選ぶ必要があります。

弊社では流体回路設計を熟知しておりますので、設計や構成、またチューブの選定も全てお任せください。

また弊社の回路設計における技術や知識は医療分野だけでなく、芸術分野でも応用された実績があります。

その他の製作事例につきましては、下記でもご紹介しておりますのであわせてご覧ください。

安久工機の製作事例はこちら

要件定義~組み立て製造まで対応

安久工機は設計のみならず、要件定義~組立製造まで対応可能です。

むしろ皆さまのアイデアや構想を技術的に実現可能な設計に落とし込むことこそ、私たちの最も得意とするところです。

【安久工機の対応範囲】

  • 要件定義
  • 仕様検討・提案
  • 構想設計
  • 詳細設計
  • 加工・調達
  • 組立製造

一口に「試作」と言ってもその目的やご予算等によってやるべきこともできることも様々ですので、ご相談の中からお客さまの状況や必要な要素技術を言語化し、プロジェクトの進め方を提案いたします。

また初めてモノづくりのご依頼される方でも、プロジェクトの流れなどが分かるガイドをご用意しております。

お問い合わせ文面の実例も掲載しておりますので、初めての方はまずはそちらからご覧ください。

モノづくりご依頼はじめてガイドはこちら

開発事例:血液循環シミュレーター

灌流ポンプ(循環ポンプ)を用いた弊社の代表的な製作実績が「血液循環シミュレータ」です。

灌流ポンプ 血液循環シミュレーター 事例

開発当時の1980年代、医療機器開発の現場では動物実験が盛んに行われており、人工心臓開発も例外ではなく、多くの研究機関が実験動物の生存期間の長さを競っていました。

しかし、早稲田大学理工学部の梅津教授(現名誉教授)により工学研究の知見を取り入れたシミュレーションベースの開発手法が提案され、心臓の拍動を機械的に再現することで定量的・低コスト・長期間の実験が可能になりました。

このシミュレータは現在でも循環器系の研究開発などに使用されています。

この分野における専門知識と経験はお客様からの信頼に繋がっており、さらなる研究開発の発展に貢献できるよう邁進しております。

灌流ポンプの開発・試作の流れ

灌流ポンプ(循環ポンプ)の内容によって開発・試作の流れは異なりますが、ここでは基本的な流れを一例としてご紹介いたします。

まずは開発・研究の企画立案(製品コンセプトや予算の決定等)をお客様の方でご検討いただきます。

その後弊社にお問い合わせをいただけましたら、企画に対して実現が可能かどうかを検討し、要件定義などを行います。

お打ち合わせ後、構想設計を行い概算見積もりと構想案をご提示いたします。

ご納得がいただけましたら、詳細設計を行い詳細見積をご提示いたします。

その後ご注文書の受領を受け、加工製作及び部品調達が始まります。

加工品や調達した部品は自社で組立調整を行い、試作品の評価に進みます。

試作品の評価では、機能面などを厳しくチェックし、その結果をフィードバックして完成を目指します。

開発の初期段階から製品完成まで、一貫して安久工機がサポートいたします。

灌流ポンプ・循環装置などの開発・試作のお問い合わせはこちら

灌流ポンプや循環装置の開発・研究において、豊富な知識や技術を有する企業をお探しの方は、安久工機へお問い合わせください。

弊社では量産を視野に入れた試作だけでなく、一品物の特注装置などの製作依頼も承っております。

詳しいお打ち合わせやご相談は、ウェブサイトのお問い合わせフォームにて受け付けております。

灌流ポンプ(循環ポンプ)の改良や試作をご検討されている方、またその他の研究・開発においてお困りの方はぜひ安久工機へご相談ください。

【お問い合わせ先】
電話番号:03-3758-3727
FAX:03-3756-1250
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