タップの垂直加工には治具がおすすめ!理由と必要シーンを解説

タップ 垂直 治具 作業の様子

タップを垂直加工するには治具の使用がおすすめ!

タップ加工の精度を高めるためには、治具の使用が有効です。

タップの垂直加工は、製品の品質や精度を左右する重要な工程です。タップが斜めに入るとねじ山が不均一になり、部品同士の固定力や製品の耐久性などが低下します。治具を使用すれば、工具を正確に垂直方向に誘導でき、精度を向上させられます。

とくに手作業での切削には、治具の活用が有効です。治具は、作業者の技術レベルの違いによるばらつきを抑制し、安定したタップの垂直加工を可能にします。垂直タップ加工の不良率を下げたい方は、治具の活用を検討してみてください。

安久工機では垂直タップ加工用の治具の特注製作のご依頼を受け付けています。医工学分野などで10,000件以上の実績がある弊社が、お客様の「こんなアイテムが欲しい」という思いを形にさせていただきます。

垂直タップ加工用治具で垂直精度が向上する理由

垂直タップ加工用治具の使用により、精度が向上する主な理由としては、以下の2点があります。

  • 軸がぶれにくくなり、均一に処理ができる
  • 経験が少ない作業員でも高精度な処理ができる

切削する際に工具の軸がブレると、ねじ穴の形状を均一に作れません。治具を使用すれば、軸をしっかりと固定できるため、正確に垂直加工できます。
治具を使えば初心者でも正確な作業がしやすく、作業者のスキルによらず高い精度でねじ穴を作れる点もメリットです。

垂直タップ加工用治具で垂直精度が高まる理由を、詳しく見ていきましょう。

軸がぶれにくくなり、均一なタップ加工ができる

治具を用いると、タップが正確に垂直に進みやすくなり、ねじ穴の精度を高められます。

手作業をおこなった場合、わずかにブレが生じることがあります。切削時のブレはねじ穴の形状に影響を与えるため、治具を用いて防止することが大切です。
治具は、タップの軸を正確に垂直方向へ誘導することが可能です。治具に沿ってタップを入れれば、軸のブレが最小限に抑えられ、高い精度でねじ穴を作れるでしょう。

タップの角度だけでなく、切削対象の材料を固定できる機能がある治具なら、より精度を高めることも可能です。

経験が少ない作業員でも高精度なタップ加工ができる

治具を使用することで、経験が少ない作業員でも高精度な垂直加工をしやすくなり、精度のばらつきを抑えられるだけでなく、作業効率の向上にもつながります。

タップの垂直加工は、作業者の熟練度によって仕上がりの精度が大きく左右される工程です。熟練度の低い作業者がおこなうと、軸のぶれが生じる可能性が高まります。治具を使用すれば、作業者のスキル不足によるミスやばらつきを防げて、精度が向上します。

とくに同じ製品、部品を大量に生産する工場では、不良率の低減や生産性向上にもつながるでしょう。

垂直タップ加工用治具が必要になる加工作業

以下のような作業をおこなう際は、垂直タップ加工用治具の使用がおすすめです。

  • 複数個所に穴を開ける加工
  • 厚みのある・または薄い製品への加工
  • 硬い材質の製品への加工

タップ加工は、複数の部品を組み合わせるためのねじ穴を作る作業です。難易度の高い作業で、精度に不具合が出た場合、部品を正確に組み立てられないなどのリスクがあります。不良率を下げるためにも、作業が難しい垂直加工には治具を使いましょう。

治具が必要な具体的な作業について詳しく解説するため、垂直タップ加工用治具の製作を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

複数個所に穴を開ける加工

垂直タップ加工用治具が役立つ作業の一つが、複数箇所にねじ穴を開ける加工です。

複数箇所にねじ穴を開ける部品では、各穴の位置や角度の精度が重要です。一つでも位置や角度に問題があった場合、部品同士が正確にかみ合いにくくなり、固定性が低下します。とくに構造物など耐久性が求められる場合には、高い精度でのタップ加工が重要です。

部品同士の組み合わせが悪い製品は、品質だけでなく見た目も損なわれます。見た目や品質の不良を防ぐためにも、複数箇所に穴を開ける際は治具を使いましょう。

厚みがある・または薄い製品へのタップ加工

厚みがあったり、逆に薄かったりする製品への垂直タップ加工は難易度が高いため、治具の使用が重要です。

厚みのある製品の場合、深いねじ穴を作る必要があるため、穴あけを進めていくにつれて垂直に保つことが難しくなり、軸がブレる可能性が高まります。軸のブレは、ねじ穴の精度低下やタップの破損にもつながる恐れがあるため、注意が必要です。

一方、薄い製品は切削力によって材料がたわみ、ねじ穴が歪みやすいことが問題です。作業の際に加えられる力によって変形してしまい、穴の精度が低下する可能性があります。

厚みのある、または薄い製品の作業の際には、対象の材料を固定しつつタップを垂直に保てる治具などの使用がおすすめです。

硬い材質の製品へのタップ加工

高い垂直精度が求められる加工において、ステンレスやチタンなどの硬質材料のタップ加工でも、治具が重要です。硬い材料は切削時の抵抗が大きく、軸がわずかにずれるだけで工具に大きな負荷がかかり、摩耗や破損の原因になります。

治具を使用すれば、軸のブレを最小限に抑えられるため、タップの摩耗や破損のリスクを軽減できます。工具の摩耗や折損を防ぐことで、正確にねじ穴を開けられ、垂直精度も向上できます。

硬質材料の垂直加工の際には、治具を活用してタップの軸ブレを抑えることが大切です。

垂直タップ加工用治具のオーダーメイドは安久工機にご相談ください

タップの垂直加工は、製品の品質や強度に大きく関わる重要な工程です。作業者の技術レベルや作業対象の材質、形状などによって、精度にバラつきが出ることも少なくありません。
垂直タップ加工用の治具を使用することで、これらの課題を改善しやすくなります。軸のブレを抑え、安定した垂直加工をしやすくなる治具は、不良率の低減や生産性の向上に大きく貢献します。

垂直タップ加工用の特注治具の製作は、安久工機へご相談ください。安久工機では、医療機器、工業部品などの高精度が求められる特注治具の製作実績が多数あります。

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