大動脈弁形成術のための弁尖寸法測定用器具「Ozサイザー」

大動脈弁形成術 弁尖寸法測定用器具 Ozサイザー 弁尖サイザー

大動脈弁形成術 弁尖寸法測定用器具 Ozサイザー 弁尖サイザー 分解

案件名 大動脈弁形成術のための弁尖寸法測定用器具「Ozサイザー」
案件説明 患者自身の心膜から弁を作り出し、作製した弁を患者の心臓に埋め込むための弁サイズ測定器具
案件カテゴリー 医療
心臓弁
依頼元 東邦大学医療センター大橋病院 心臓血管外科 尾﨑重之教授
キーワード 心臓弁
大動脈弁狭窄症
弁葉
手術支援
試作開発
対応範囲
要件定義 〇
構想概略提案 〇
構想設計 〇
詳細設計 〇
加工・調達 〇
組立製造 〇
賞歴・特許等 第23回 大田区中小企業 新製品・新技術コンクール 優秀賞
コメント 心臓弁膜症等の手術には、生体弁や器械弁といった人工弁を用いた置換手術が行われていますが、人工弁が1個約100万円と高価な上に術後の抗凝固療法が欠かせないという欠点があります。

東邦大学医療センター大橋病院心臓血管外科の尾﨑重之教授は、人工弁を使わず手術中に患者自身の心膜から弁を作り出し、作製した弁を患者の心臓に埋め込む方法を開発しました。この方法により、高価な人工弁を使用する必要が無くなりました。何よりも、自己組織を使用するため拒絶反応が生じない、という利点があります。

当社は、尾﨑教授の指導の下、平成19年に弁尖サイザーの設計・試作をスタートしました。設計には白石准教授(東北大加齢研)の協力も得て、操作性・安全性に改良を加え、平成23年度初頭に改良型弁尖サイザーを完成させました。

今回開発した弁尖サイザーを用いる「自己心膜による大動脈弁形成術」は身体に優しく、生体適合性に優れた手術方法であり、現在日本各地の病院施設で実施されつつあります。また、ドイツでも実施されました。

特徴など 尾﨑教授の術式は、患者自身の心膜を利用して弁を作製するため経済的に有利で、何より異物を埋め込まないので生体適合性に優れています。また、弁前後の圧較差(左心室と大動脈の間の圧力差)の少ない特徴があります。

この心膜を利用して、3枚の弁尖を制作するために必要な計測器が弁尖サイザーです。10種類のサイズの異なる弁尖サイザーを用いて患者の弁尖サイズを測定し、患者に合ったオーダーメイドの最適な弁を作製することができます。

2007年の手術開始以来、実施された手術件数は400例を超えました。術後の成績は良好で術後の脳合併症も無く、再手術が必要になった例もありません。